Kマッププラグイン活用事例:株式会社レノバ様(再生可能エネルギー発電所の開発・運営)

2025年06月26日

発電所の状況を地図で視覚的に把握。情報連携の非効率を解消


株式会社レノバは、再生可能エネルギー発電所の開発・運用・保守やGX(グリーン・トランスフォーメーション)事業の推進等を行う会社だ。太陽光および風力発電の事業において、kintoneとKマッププラグインを活用した発電所や発電量などの情報管理を行っている。Kマッププラグインを導入して得られた効果について、担当の小宮様・椙村様にお話を伺った。

 

◆導入前の課題や背景
社内外から多くの関係者が関わる発電所プロジェクトではアナログな情報共有だと現場負担も大きく、セキュアにリアルタイムで情報共有できる仕組みが必要だった。

◆導入の決め手
地図ベースで発電所の状況を可視化したいという要件に合致しており、Googleマップと同じ直感的な操作性とコスト面の納得感があった。

◆導入後に得られた効果
地図ベースで視覚的に全国の発電所を発電量や設備利用率、低圧・高圧の種類別で視覚的に把握でき、情報共有・連携が効率的になった。

再生可能エネルギー事業で躍進的な成長を遂げる株式会社レノバ

太陽光・木質バイオマス・風力・地熱などの再生可能エネルギーを活用した発電所の開発・運営を手がける株式会社レノバは、2000年に創業。近年、再生可能エネルギー由来の発電は国内外で急速に拡大しているが、レノバは再生可能エネルギー事業に乗り出してわずか4年の2017年に東証マザーズに上場し、急成長を遂げた企業としても注目を集める。

社名の「レノバ」には再生可能な社会(Renewable society)の実現をリードする、新しい星(Nova)でありたいという想いが込められている。創業20周年を機に制定されたコーポレート・スローガン「自然と、あなたと、ともに未来へ。」を胸に、エネルギーで困ることのない100年後の未来をつくるための幅広い事業活動を展開している。

Kマッププラグイン導入前の課題

レノバでは数年前から他部門でkintoneを既に利用開始していたが、2年前に小宮様担当部門でのプロジェクトが発足し、急ぎシステムを作らないといけない状況となりkintoneを活用することを決定。kintoneを選んだ理由は、社内外複数名とのリアルタイムな情報共有がスピーディに可能だからだ。

「一つのプロジェクトには社内外から多くの人が関わり、情報の参照や書き込みを行っています。100人以上が携わる大規模プロジェクトではExcelを使った情報管理は困難であり、また通常のシステムだとデータベースやサーバーを用意する必要もあって、当社の負担が増えてしまいます。その点、kintoneであればステークホルダーの権限設定を行うだけで情報を手軽に更新・閲覧できることから、我々のプロジェクト(Nonfit太陽光発電)でkintoneを採用しました」と担当の椙村様は振り返る。

案件管理・予実管理はもちろん、プロジェクトが進行するにつれて完成した太陽光発電所の発電量を見える化したいというニーズも顕在化したことから、Kマッププラグインの導入を決めた。

Kマッププラグインを導入した理由

小宮様・椙村様が携わるプロジェクトでは、太陽光の候補地を探して許認可を得ることから始まり、設計や建設業者への施工依頼、そして完成した発電所の運用・保守までを行うプロセスが主な流れとなっている。

「地図ベースで各発電所の状況が見える化できるツールを探す中で、Kマッププラグインの存在を知った」と話す小宮様。Googleマップの操作をしたことがある人なら誰でも直感的に使える部分や、導入しやすい価格設定が決め手となってKマッププラグインのトライアルを申し込んだ。

実際に操作してみると「こういうことがやりたかったと感じた」という小宮様。導入して最も良かった点は、Kマッププラグインのサポート対応の迅速さ。問い合わせへのレスポンスや不具合等が合った場合の改修がスピーディーで、不具合や不明点がすぐに解決できる部分は他のプラグインにはない大きな魅力だと感じている。

Kマッププラグイン導入後の変化


現在、レノバでは日本各地にある太陽光発電所をKマッププラグインで地図上に表示・可視化し、それぞれの発電量や設備利用率に応じて表示するピンの色が変化する形で運用している。低圧・高圧といった発電所の種類を一目で把握でき、毎月の発電状況がすぐにわかることから、情報管理が非常にスムーズになった。

「プロジェクトメンバーから『地図上で発電所を把握できるようにしたい』と要望があったことが、Kマッププラグイン導入のきっかけの一つにもなった」と説明する小宮様。紙に印刷した地図にシールを貼っての管理なども過去行っていたが、毎月数十件が増加する発電所の管理に手間も時間もかかっていた。

今回Kマッププラグインを導入したことにより、手作業ではなくデジタルで発電所の管理が可能となり、またリアルタイムに情報更新ができるようになったことは大きな変化だった。現在は低圧・高圧という発電所の種類別での表示を行っているが、今後は現場のニーズに合わせてピンの種類や色分けの方法を随時改善していく予定だ。

Kマッププラグインに今後期待すること

Kマッププラグインで実現したい情報管理について「現状の発電量別にピンの色が変わることに加えて、国内にある10の電力会社の管轄別でポリゴンを使用したヒートマップ表示ができるとなお便利です」と小宮様は期待を語る。(※ぐーどろでは今後の機能追加で郵便境界やその他のカスタム区画データも利用できるように機能追加を検討中)

レノバでは現在、Kマッププラグインを使った地図情報を社内のサイネージに表示して、誰もが見られる状態にしている。ピンをクリックしなければ情報を取得できない点を不便に感じる社員も多いことから、情報を全展開するボタンの設置や吹き出しを使った表示手法などもニーズとしては高い。

「地図ベースでの情報管理は未だ試行錯誤しながら進めている段階ですが、今後はその他の業務にも展開して利便性を向上させていきたいと考えています」と意気込みを語る椙村様。将来的には発電量などの情報を瞬時に把握し、経営判断に役立てられる状態を目標とする。

kintoneとKマッププラグインを組み合わせることで、発電所の建設・運用・保守プロジェクトにおける情報共有の利便性向上を実現しているレノバ。Kマッププラグインによって社内の情報共有がより加速したことは、DX推進の好事例と言えるのではないだろうか。

 

株式会社レノバ | 自然と、あなたと、ともに未来へ。 

参考情報

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