Kマッププラグイン活用事例:株式会社グラックス(害虫駆除・防除)

2025年08月03日

kintone開発支援事例:株式会社グラックス様(害虫駆除・防除)


株式会社グラックスは、業務整理と並行してkintoneを活用したシステムを導入し、残業時間の削減と業務効率化を図っている。当社のkintone開発支援サービスをご利用いただいた評価や実感したメリットについて、代表取締役の西垣様にお話を伺った。

 

◆導入前の課題や背景
現場作業後に事務所へ戻って報告やPC作業をする必要があり、多くの残業が発生していた

◆導入の決め手
複数の業務プロセスを一元管理できる点や、要望に対して機能・予算を考慮した提案があり安心して開発を進められた

◆導入後に得られた効果
報告書を外出先で作成・提出でき、月50~100時間だった残業が10時間未満にまで減少

有害生物の総合的な駆除・防除に強みを持つグラックス

1999年に京都で開業したグラックスは、害虫の駆除・防除、消毒・殺菌、ハウスクリーニングを関西を中心に全国で手掛ける会社だ。創業当時は飲食店向けの害虫駆除が主な事業だったが、現在では法人向け・個人向けにネズミ駆除やハトの侵入防止対策なども行う。取引先は食品会社、不動産会社、病院・学校・保育園、お寺などの文化財と非常に幅広い。

グラックスの強みは、害虫やハトも含めて総合的な駆除・防除に対応可能なこと、そしてビルや工場などの高所でも作業者がロープ作業を安全に行う技術を持っていることだ。作業のために足場を組んだり高所作業車を用意する必要がなく、迅速に対策が完了するため、全国各地の顧客から問い合わせがある。

有害生物が生息しにくい環境を作る「環境的防除」、侵入を防ぐ「物理的防除」、そして薬剤による「化学的防除」の3つをバランスよく用い、単に害虫などを駆除するだけではなく自然環境や生活空間に配慮した対策を行うことを事業理念としている。

システム導入前に感じていた課題

害虫駆除・防除という事業の特性上、グラックスでは夜間を含め顧客のニーズに合わせた時間帯で作業を行っている。作業が終了すると、現場で撮影した写真を掲載した報告書の作成が必要となるが、従来は事務所に戻ってからパソコンで報告書を作る必要があった。

「多いときは社員一人あたり月50から100時間ほどの残業があり、帰社後の事務作業による残業の増加は大きな課題でした。また、専用の業務システムをインストールしたパソコンでしか作業できない部分も多く、顧客管理や案件管理を個人の記憶に頼って運用している場面もありました」と西垣様は振り返る。

報告書やその他データの連動性がなく、手作業でそれぞれのシステムに情報を入れる煩雑さも存在しており、業務効率化ができる方法を模索していた。

kintoneをベースとするシステムを導入した理由

グラックスでは以前、業務に活用できるアプリ開発に着手したことがあった。
「当社だけでなく同業他社も使える機能を盛り込み、ゆくゆくはシステム分野の事業に踏み出すことも検討していましたが、思うように進まず頓挫してしまいました」と西垣様は話す。

従来のウォーターフォール型(要件定義・設計・実装・テストと順番に進んでいくシステム開発手法)に限界を感じていたとき、ぐーどろによるkintone開発支援の存在を知った。システムによって業務効率化できる部分を事前に整理したうえで、プロトタイプを作って修正を繰り返すアジャイル開発手法で進んだことで、求める機能がちゃんと出来上がる、すれ違いのないシステム開発が実現した。

「丁寧なコミュニケーションを通して互いの共通認識が生まれ、修正をリクエストしたときも予算を考慮した落としどころを提案してくれたので安心感があった」と言う西垣様。双方でやり取りをしながら柔軟にシステム開発ができる点にメリットを感じ、kintoneをベースとするシステムの導入を決めた。

システム導入後の変化、使用した感想

導入前は一人あたり月50から100時間ほどだった残業は、現在10時間未満にまで減少した。これはkintoneによって出先でも報告書を作成・提出できるようになったことが大きく貢献している。繁忙期には1日20件以上の作業現場を訪問するが、作業の合間や待ち時間にスマートフォンやタブレットで報告書をまとめて提出できるため、帰社後の事務作業が必要なくなった。

kintoneを使ってWEBサイトの問い合わせと連動した顧客管理・案件管理を実現し、スケジュール管理も連携したことで、これまで手作業で行っていたデータの打ち込みなども不要となった。労働時間の短縮と業務負荷が軽減したことはもちろん、データとして過去の案件が残ることは様々な面で利便性向上につながっている。

「従来は業務知識を社員間でシェアする方法がなく、個人の経験だけが頼りでした。しかし今では全員が報告書を見られるようになり、『前回の現場でこの薬剤を使ったから、今回も同じものにしよう』というように、過去の情報を役立てられる場面が増えています」と西垣様。今後ますます業務の属人化を解消できる可能性について期待を寄せる。

またグラックスでは、システム導入と並行して事業の方向性の見直しと、働き方の改善を行った。採算の合わない事業を減らし、より専門性が求められる事業へと軸足を移した結果、過剰な競争に巻き込まれることなくグラックス独自の優位性を確立した。さらに働く時間を早出と遅出に分け、効率よく現場を回れる体制の構築にも力を注いだ。

kintoneのシステム開発によって、これまでネックとなっていた情報参照の制限を取り払いつつ、労働時間や事業採算の見直しといった再構築を両輪で進めたことで安定的な事業運営を実現した。

今後の事業遂行においてシステムに期待すること

現在もサポート契約の中で継続的にシステム改善を行い、業務への最適化を図っているグラックス。「業務で実際にシステムを動かしながら要件を出し、必要に応じて改善のサイクルを回せる点がぐーどろのkintone開発支援の魅力だ」と西垣様は話す。

今後の展望については「現在手作業している勤怠管理をkintoneでシステム化したり、見積もりデータから社員自身で原価や利益を把握できるような見せ方ができればいいなと考えています。また給与計算もデータ化すれば、社労士への依頼が簡単にできるようになる可能性もあると思っています」と語った。

業務のあらゆる場面でkintoneの活用を進めているグラックスでは、システム導入と同時に働き方改革にも踏み込み、事業のさらなる発展と業務効率化を両立させた。今回の話から、kintoneは単なる効率化のツールではなく、企業の方向性や働き方にまで前向きな影響を及ぼす「再構築のパートナー」であることが伺える。

便利なツールに頼るのではなく、自社の業務に合う形へとシステムを丁寧に整え、育てていくアプローチこそがシステム導入やDXを「一過性の改善」で終わらせない鍵なのかもしれない。

 

ぐーどろでは、今回のグラックス様の事例のようなアジャイル方式での開発・伴走支援、および請負での開発サービスも提供しています。各種メジャーなkintoneプラグインや連携サービスへの対応はもちろん、AWSなどの外部システムと連携したシステム開発、Google Maps Platformを活用した地図ソリューションの開発も手がけていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

参考情報

株式会社グラックス

ぐーどろの提供するkintone開発支援サービス紹介資料ダウンロード

Kマッププラグイン製品説明資料ダウンロード

Kマッププラグイン製品ページ/30日無料お試し

・Kマッププラグイン製品紹介ビデオ

関連記事