2025年03月25日
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ビジネスに地図情報を活用したいけれど、気になるのはやっぱりコスト。特にGoogle Maps Platformの料金体系は複雑そうで、導入をためらっている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、これからKマッププラグインの利用を検討している方に安心してKマッププラグインをご利用いただけるよう、Google Maps Platformの料金体系から、無料枠や上限設定を活用していかに安心して運用できるのかご紹介します。さらに既にKマッププラグインを利用されている皆様へ、2025年のGoogle Maps Platformの料金改定の影響や、全体コストの管理のための具体的な方法も解説します。
目次
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1.GIS活用のコストの壁をKマップが解決!
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2.Google Maps Platformの料金、仕組みを理解しよう
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-無料枠、従量課金とは?
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-知っておきたい!料金変動の可能性と対策
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3.Kマッププラグインでの利用、料金はどうなる?
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-プラグインが使うAPI、料金への影響は?
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-具体例で解説!利用料金の目安
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4.気になる2025年3月の無料枠変更の影響は?
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-変更点を解説!Kマッププラグイン利用への影響
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-今後の料金変更の可能性
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-Google Maps Platformで利用額の上限設定でさらに安心
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5.まずは30日無料トライアルから試してみましょう
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1.GIS活用のコストの壁をKマッププラグインが解決!
Google MapなどのGIS(地理情報システム)は、ビジネスの可能性を大きく広げる強力なツールです。顧客データの可視化、エリアマーケティングの最適化、効率的なルート設計など、その活用範囲は多岐にわたります。しかし、「GISってなんだか難しそう」「導入コストが高そう」といったイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
Kマッププラグインは、そんなGISの導入におけるハードルをぐっと下げ、kintoneの業務アプリに手軽に地図機能を組み込むことができる画期的なツールです。そして、気になるコスト面でも、Google Maps Platformの安価な料金体系とKマッププラグインの効率的な設計により、費用対効果の高い運用が期待できます。
※Kマッププラグインをご利用いただくには、プラグイン自体の料金と、Google Maps Platformの無料枠を超えた場合の利用料金が別途必要になる場合があります。(Google Maps Platformには月々の無料利用枠あり)
2.Google Maps Platformの料金、仕組みを理解しよう
無料枠、従量課金とは?
Google Maps Platformの料金体系を理解することは、コストを把握する上で非常に重要です。主な要素は以下の2つです。
- ・無料利用枠: 各APIに毎月無料で1万回利用できる無料枠が設定されています。この無料枠を超過した利用に対して料金が発生します。
- ・従量課金: 無料利用枠を超過した場合、利用したAPIの種類と利用量に応じて課金されます。APIごとに料金単価が設定されています。
つまり、多くのケースでは無料利用枠内でKマッププラグインをご利用いただける可能性が高く、本格的な利用になった場合でも、使った分だけを支払う仕組みなので、コストを抑えられます。
知っておきたい!料金変動の可能性と対策
Google Maps Platformの料金体系は、過去にも変更が行われています。今後も変更される可能性はありますが、Google社は通常、事前に変更内容を告知し、ユーザーが対応するための時間を提供しています。
しかし、一般の利用者が料金変動の情報を常に把握し、Google Maps Platformの最新情報を定期的に確認したり、Google Cloud Platform Consoleで利用状況を監視したりするのは、なかなか負担が大きいものです。
Kマッププラグインをご利用の皆様には、当社から、料金改定時の影響やコスト管理方法などの情報を発信しておりますのでご安心ください。
3.Kマッププラグインでの利用、料金はどうなる?
プラグインが使うAPI、料金への影響は?
以下、少し専門的な内容になりますが、「無料利用枠」と「従量課金」を踏まえた全体コストを把握していただくために、Kマッププラグインで利用しているGoogle Maps PlatformのAPIについてご説明いたします。
Kマッププラグインは、Google Maps Platform の以下のAPIを利用して地図表示やデータ連携などの機能を実現しています。
- ・Maps JavaScript API: kintone上で地図を表示したり、操作したりするために利用するAPI
- ・Geocoding API: 住所情報から緯度経度を取得するためのAPI
これらのAPIにはそれぞれ、月1万回の無料利用枠があり1万回の地図表示や1万回の緯度経度取得が無料枠にて可能というわけです(※2025年3月現在)。
Google Maps Platform料金体系リンク https://mapsplatform.google.com/pricing/
具体例で解説!利用料金の目安
具体的な利用料金は、地図の利用頻度やデータ量などによって変動しますが、数名〜数十名でKマッププラグインを利用する場合、月々のGoogle Maps Platformの利用料金は無料枠に収まることが大部分で、仮に超過する場合も数千円程度に収まることが多いのが実態です。
Kマッププラグインで利用している下記2つのAPIについて、無料利用枠の上限を超えた際のコストは以下のようなイメージとなります。(2025年3月現在)
・Maps Javascript APIは月10,000リクエストまで無料
それ以降は1リクエスト0.007ドル(1,000 回あたり 7.00 米ドル)
→1リクエスト約1.05円
・Geocoding APIは月10,000リクエストまで無料
それ以降は1リクエスト0.005ドル(1,000 回あたり 5.00 米ドル)
→1リクエスト約0.75円
仮に、APIリクエスト上限を2,000回超過した場合、Kマッププラグインを含むトータルコストは以下のようになります。
・Kマッププラグイン利用料:年額120,000円(税別) → 一ヶ月あたり10,000円(税別)
・Maps Javascript API が、12,000リクエストの場合 → 2,000 ✕ 1.05 = 2,100円
・Geocoding API が、 12,000リクエストの場合 → 2,000 ✕ 0.75 = 1,500円
月額あたり約14,000円となり、安価にご利用いただけます。
より正確な料金を知りたい場合は、Google Maps Platformの料金シミュレーターを利用したり、当社サポートにご相談ください。なお、Kマッププラグインは、これらのAPIを必要な範囲で効率的に利用するように設計しているため、過度な料金が発生する心配はございません。
4.気になる2025年3月の無料枠変更の影響は?
変更点を解説!Kマッププラグイン利用への影響
下記は、2025年3月以前より、Kマッププラグイン および Google Maps Platformを利用されていた方向けの解説となります。2025年3月より、Google Maps Platformの一部のAPIにおいて無料利用枠の変更が発表されました。
Google社の公式ページも以下リンクとなりますのでご参照ください。
- ※Google社発表のサービス変更アナウンス:https://developers.google.com/maps/billing-and-pricing/faq#introducing_essentials_pro_and_enterprise
- ※料金体系:https://mapsplatform.google.com/pricing/
以前からKマッププラグインをご利用の皆様への影響としては、以下の点が挙げられます。
- 無料枠の変更:
- 改定前: 毎月$200の無料クレジットが提供されていました。
- 改定後: 毎月$200の無料クレジットは廃止され、各APIごとに無料利用枠の設定となりました。無料利用枠を超過した分については、新しい料金体系に基づいて課金されます。
Kマッププラグインが使用するAPIについては、月1万回は無料利用枠に収まるケースが多く、Kマッププラグインの一般的な利用においては、2025年の無料枠変更による影響は軽微であると考えられます。
今後の料金変更の可能性
Google Maps Platformの料金体系は今後も微調整される可能性はありますが、大幅な値上げが行われる可能性は低いと考えられます。Google社は、ユーザーが安心して利用できるよう、料金体系の透明性を高め、事前に告知を行う方針を示しています。
Google Maps Platformで利用額の上限設定でさらに安心
そうは言っても「部門の予算があり上限を設定したい」というお客様もいらっしゃるかと思います。Google Maps Platformでは、予期せぬ請求を防ぐために、月々の利用額に上限を設定することができます。Google Cloud Platformコンソールから簡単に設定できるので、もし無料枠を超過した場合でも、設定した上限金額を超えることはありません。これにより、安心してKマッププラグインをご利用いただけます。
さらに、1日のAPIリクエスト数上限設定や利用料金のアラート設定も活用することで十分に無料枠内での運用や、適切な管理・費用にて運用が可能です。具体的な設定例などは、ぐーどろ プラグインサポートまでお問い合わせください。
5.まずは30日無料トライアルから試してみましょう
ここまで、KマッププラグインとGoogle Maps Platformの料金について詳しく解説してきました。料金体系は少し複雑に感じるかもしれませんが、Kマッププラグインは、その複雑さを意識することなく、手軽に高機能な地図機能をWebサイトに実装できる非常に便利なツールです。
30日無料トライアルをご用意していますので、ぜひお気軽にお試しください。実際に操作してみることで、使いやすさや機能、そして気になる料金についても、より具体的なイメージを掴んでいただけるはずです。
・Kマッププラグイン製品紹介ビデオ