2025年05月10日
「顧客情報はExcelで管理しているけど、入力がバラバラで見にくい…」
「案件の進捗状況が担当者しかわからず、共有に手間取る…」
「高機能なCRMツールは魅力的だけど、使いこなせるか不安だし、コストもかかる…」
このようなお悩みはありませんか? 日々の営業活動や顧客対応で欠かせない顧客情報管理(CRM)。もっと効率的に、そして自社に合った形で実現したいですよね。
そこでおすすめしたいのが、サイボウズ社の業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」です。実はkintoneは、専門的な知識がなくても、まるでレゴブロックを組み立てるように、自社に必要な機能を持ったCRMシステムを「シュシュっと」作れてしまうんです。
この記事では、kintoneに詳しくない方でも、kintoneを使ってどのようにCRMを構築できるのか、その具体的なイメージと、「これなら自分でもできそう!」と思っていただけるようなポイントをご紹介します。
目次
・そもそもkintoneって何? CRMって何?
・驚くほど簡単!kintoneの基本機能だけでCRMアプリを作ってみよう
・ここが違う!kintoneで作るCRMと専門CRMツールの特徴
・もっと便利に!kintone連携サービスで機能を拡張
・まとめ:kintoneで「ちょうどいい」CRMを始めよう
そもそもkintoneって何? CRMって何?
kintoneとは?
kintoneは、サイボウズ社が提供するプログラミングの知識がなくても、マウス操作を中心に、業務に必要なシステム(アプリ)を自由に作成できるクラウドサービスです。顧客管理、案件管理、日報、問い合わせ管理など、様々な業務アプリを部署やチームのニーズに合わせて柔軟に構築できます。Excel管理からの脱却や、散在する情報の集約に強みを発揮します。
CRMとは?
CRMは「Customer Relationship Management」の略で、日本語では「顧客関係管理」と訳されます。顧客情報(企業名、担当者名、連絡先など)を一元管理し、顧客との関係性やコミュニケーション履歴(商談内容、問い合わせ履歴など)を記録・活用することで、顧客満足度の向上や営業活動の効率化を目指す考え方、またはそのためのシステムを指します。
驚くほど簡単!kintoneの基本機能だけでCRMアプリを作ってみよう
では、kintoneで具体的にどうやってCRMを作るのでしょうか? kintoneの強みは、特別な機能を追加しなくても、標準で備わっている機能だけで基本的なCRMが構築できる点にあります。
※下記に記載のCRMアプリとほぼ同様の構成の「営業支援パック」は、kintoneのアプリ作成メニューから作成可能です※
ステップ1:顧客管理アプリを作る
まずは基本となる顧客情報を管理する「顧客管理アプリ」を作りましょう。kintoneでは、データを格納する箱を「アプリ」と呼びます。
・kintoneの画面から「アプリを作成する」を選び、「はじめから作成」をクリック。
・会社名、部署名、担当者名、電話番号、メールアドレスといった項目(フィールド)をセット。
- 左側の一覧からドラッグ&ドロップで配置していきます。
- テキスト入力、数値、日付、ドロップダウンなど、入力したい情報に合わせてフィールドの種類を選択可能です。
・必要な項目を配置したら、アプリ名を「顧客リスト」などと付けて保存。
たったこれだけの作業で、顧客データベースとなるアプリができました。
ステップ2:案件管理アプリを作る
次に、営業案件の進捗を管理する「案件管理アプリ」を作りましょう。
・ステップ1と同様の手順で新しいアプリを作成。
・案件名、顧客名、担当者、受注予定日、金額、進捗状況(例:「アポ獲得」「提案中」「受注」など)フィールドを配置。
※ここでポイント!「顧客名」フィールドには、「ルックアップ」を設定することで「顧客リストアプリ」から会社名を引用して入力できるようになり、入力の手間が省け、情報の紐付けも簡単になります。
・進捗状況フィールドは「ドロップダウン」や「ラジオボタン」を活用。
ー選択択肢が固定され、入力のブレを防げます。
ステップ3:活動履歴アプリを作る
顧客へのアプローチ履歴(電話、メール、訪問など)を残す「活動履歴アプリ」も作っておくと便利です。
・「いつ」「誰が」「どの顧客に」「どのような内容で」アプローチしたかを記録するフィールドを配置。
ーここでも「顧客名」は「ルックアップ」で「顧客リストアプリ」から引用できるよう設定
・「案件管理アプリ」とも紐付けたい場合は、同様に「案件名」をルックアップで引用する設定も可能
データの見える化も簡単!
作成したアプリには、データがどんどん蓄積されていきます。自身が分析したい切り口でのデータ表示やグラフ作成もとても簡単。柔軟なデータ活用が可能です。
・一覧表示(ビュー): 「担当者別」「進捗状況別」など、条件を設定して必要な情報だけを絞り込んで表示できます。
・グラフ機能: 案件の進捗状況や月別の売上などをグラフで可視化し、状況把握を容易にします。
このように、プログラミング知識がなくても、必要な情報を管理するためのアプリを作り、それらを連携させることで、基本的なCRMシステムが驚くほど簡単に構築できるのです。
「自身の担当案件」などの絞り込みを簡単に作成可能
ここが違う!kintoneで作るCRMと専門CRMツールの特徴
kintoneでCRMが作れることはわかりましたが、世の中にある高機能な専門CRMツールとは何が違うのでしょうか?
- ■kintoneで作るCRMのメリット
- ・始めやすい: スモールスタートが可能。まずは顧客リストだけ、慣れてきたら案件管理も、と段階的に構築できる
- ・柔軟性が高い: 自社の業務フローに合わせて、必要な項目や機能を自由に追加・変更できる
- ー「ウチにはこの項目が必要なんだけど…」という要望に応えやすいのが特徴です。
- ・コストを抑えやすい: 多機能な専門ツールに比べ、初期費用や月額費用を抑えられる場合があります。
- ー標準機能の利用のみであれば、kintoneのライセンス費用だけで始められます。
- ・社内の他業務とも連携しやすい: kintoneで他の業務アプリ(日報、経費申請など)も作っていれば、データ連携が容易です。
- ■専門CRMツールのメリット
- ・豊富な機能: 名刺管理連携、メールマーケティング連携、高度な分析機能など、CRMに特化した機能があらかじめ豊富に搭載されています。
- ・導入実績: 多くの企業で利用されており、業界特有のテンプレートなどが用意されている場合もあります。
どちらを選ぶべきか?
「まずはシンプルに顧客情報と案件進捗を管理したい」「自社独自の管理項目が多い」「CRM以外の業務もkintoneで改善したい」という場合は、kintoneが非常に有効です。 一方、「高度なマーケティング機能や営業支援機能がすぐに必要」「CRM機能をとことん使い倒したい」という場合は、専門CRMツールが適しているかもしれません。
kintoneは「CRMも作れる業務改善プラットフォーム」、専門CRMツールは「CRMに特化した完成形システム」と捉えると分かりやすいでしょう。
4. もっと便利に!kintone連携サービスで機能を拡張
kintoneの基本機能だけでも十分にCRMとして活用できますが、「もっとこんなことがしたい!」という要望が出てくるかもしれません。そんな時もkintoneなら大丈夫。様々な連携サービス(プラグインや外部サービス連携)を利用することで、機能を拡張できます。
・メール連携 :kintone上の顧客情報と連携し、メールの一斉配信や送受信履歴の自動取り込みを行う。
・名刺管理サービス連携: スキャンした名刺情報を自動でkintoneの顧客リストに登録する。
・地図サービス連携: 顧客リストの住所情報から地図上にマッピングする。
・チャットツール連携: kintoneの更新情報をチャットツールに通知する。
これらはほんの一例です。連携サービスを活用すれば、kintoneで作ったCRMをさらに強力な営業支援ツールへと進化させることができます。
まとめ:kintoneで「ちょうどいい」CRMから始めよう
kintoneを使えば、プログラミングの知識がなくても、自社の業務に合わせたCRMシステムを、手軽に、そして柔軟に構築できることをご理解いただけたでしょうか?
- ・基本機能だけでCRMの骨格が作れる
- ・ドラッグ&ドロップで項目を自由に追加・変更できる
- ・専門CRMツールと比べて、シンプルかつ低コストで始められる
- ・連携サービスで機能を拡張できる
これらの特徴により、kintoneは「いきなり高機能なCRMはハードルが高いけれど、Excel管理からは卒業したい」と考えている企業にとって、まさに「ちょうどいい」選択肢となります。- まずは無料お試しなどを活用して、「自分たちだけのCRM」を作る第一歩を踏み出してみませんか? きっと、その手軽さと可能性に驚くはずです。もし、「自社だけで作るのは少し不安…」という場合は、私たち、ぐーどろ社のようなkintoneパートナーにご相談いただくことも可能です。ぜひ、kintoneでスマートな顧客管理を実現しましょう!
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