2026年09月02日
求職者の通勤圏から最適な求人を瞬時に検索。地図ベースの求人検索システムを実現

株式会社GR8キャリアは、介護・医療・福祉業界に特化した人材紹介事業において、求職者の希望条件に合う求人をより迅速に提案するため、kintoneをベースとした求人検索システムを開発した。
求職者の自宅を起点に、通勤可能な求人をGoogleマップ上で可視化するとともに、職種や経験年数・年間休日などの条件を組み合わせた検索機能を実装。地図と求人リストを連動させることで、求人紹介だけでなく企業への求人開拓にも活用している。代表取締役の小畑様に、システム導入前の課題や開発の経緯、実際に得られた効果についてお話を伺った。
◆導入前の課題や背景
求職者一人あたり20~30件程度の求人を提案する際、スピーディに適切な候補を探すには担当者の経験や土地勘が必要で、過去に蓄積した求人情報が十分に活用できなかった。
◆導入の決め手
プロトタイプを作成してフィードバックの反映を繰り返すアジャイル開発により、自社の業務に合ったシステムを柔軟に構築できると感じた。提案や開発進行も安心感があった。
◆導入後に得られた効果
求職者の通勤圏内にある求人を地図とリストで瞬時に抽出できるようになり、担当者の経験にかかわらず求人紹介・求人開拓をスピーディーに進められる環境が整った。
介護・医療・福祉業界に特化した人材紹介を行うGR8キャリア
株式会社GR8キャリアは、介護・医療・福祉業界に特化した有料職業紹介事業を展開する企業だ。2024年8月に設立し、現在の従業員数は15名ほど。福岡本社をはじめ、鹿児島・兵庫・仙台にも拠点を置き、全国の求人を取り扱っている。
GR8キャリアが大切にするのは、求職者一人ひとりに寄り添った丁寧な支援と、それを支える業務効率化による迅速な対応だ。介護・医療・福祉業界では深刻な人材不足が続く一方で、求職者には子育てや家庭との両立など、それぞれの生活を守りながら働きたいという切実な希望がある。そのため、求人を紹介する際には給与や仕事内容だけでなく「自宅から何分で通勤できるか」という、勤務地との位置関係も重要な条件となる。
「求職者の生活圏と、数多く存在する事業所との位置関係を正確かつスピーディーに把握し、最適なマッチングを行えるかどうかが人材紹介会社としての勝負どころであり、同時に難しい部分でもあります」と小畑様は話す。
システム導入前の課題
GR8キャリアでは、求職者との面談を通して給与・職種・通勤可能な範囲などの希望条件を聞き取り、その情報をもとに求人を紹介している。システム導入前は、一人の求職者に対して20〜30件ほどの求人候補をリストアップするのに時間がかかっていた。特に創業から約1年間は保有する求人情報そのものが少なく、ハローワークや他の求人媒体といった外部サイトを活用しながら求人を探したり、企業へ求人開拓の電話をすることも多かったという。
事業が成長するにつれて、過去に獲得した求人情報の蓄積は積み上がったものの、新たな課題も生まれた。
「膨大な求人情報からマッチするものを探し出す作業が属人化していたことに加え、担当者が土地勘のない地域では、どこまでが求職者の通勤範囲に入るのかという判断が難しく、求人の絞り込みに時間がかかっていました」(小畑様)
GR8キャリアでは、首都圏の求人情報を紹介する機会も多い。一方で、キャリアアドバイザーが該当する地域に詳しくない場合、市町村や県境を越えれば通勤可能な求人であっても、候補から漏れる可能性があった。求職者に寄り添ったスピーディーな支援を実現するためにも、担当者個人の経験や土地勘に依存せず、蓄積した求人情報を漏れなく活用できる仕組みが必要だった。
kintoneをベースとした求人検索システムを導入した理由
小畑様は、前職では大手の医療・福祉系人材会社に勤務しており、そこでは地図を組み合わせた独自の求人管理システムがあった。GR8キャリアの立ち上げにあたり、同様の業務支援ができる仕組みを構築したいと考え、ぐーどろによるkintoneとGoogleマップを活用した開発支援を採用した。
依頼の決め手について、小畑様は「密に相談できる環境と、高い提案力があったことが導入を後押ししました。私たちの要望をそのまま形にするだけではなく、『この方法であれば理想の機能の実現に近づけられる』といった現実的な提案があり、信頼できると思いました」と振り返る。開発プロセスでは、要望をもとに機能を実装し、週1回の打ち合わせで実際のシステム画面を確認しながらフィードバックを行い、改善を繰り返していった。
「毎週きちんと成果物が積み上がっていったことと、ぐーどろの社内でしっかりと情報共有がなされており、情報の行き違いなどのないストレスフリーな状態でプロジェクトを進められたことが何より良かったと思います」(小畑様)
また、複数の開発担当者が打ち合わせに参加し、それぞれの視点から意見を出し合って内容をブラッシュアップしたことも、より人材紹介業務に適したシステムづくりにつながった。
システム導入後の変化、使用した感想
今回開発したシステムでは、kintoneに登録した求職者の希望条件をもとに求人を検索し、Googleマップ上にピンで表示できる。求職者の自宅からの距離と求人一覧を同時に確認できるため、求職者を担当するキャリアアドバイザー(CA)が求人を選び、そのリストを企業の求人開拓を担当するリクルーティングアドバイザー(RA)へスムーズに共有できるようになった。

また、検索機能は「簡易検索」と「詳細検索」の2段階で設計した。まず職種や通勤圏などの基本条件から広く候補を抽出し、経験年数・年間休日・募集年齢などを組み合わせてさらに詳細に絞り込む。求職者との会話を通じて希望が具体化していく過程に合わせ、段階的に求人を探せる仕組みだ。
さらに「求人マップ検索履歴」によって、過去の検索結果を保存し、必要なときにすぐ呼び出せるようになった。「過去にどんな求人を検索し、どういった提案をしたのかが残るため、求職者との会話の流れを整理しやすくなりました」と小畑様は話す。
普段から使い慣れたGoogleマップを採用したこともポイントだ。「電話で求職者と話しながら求人を探すなど、業務ではマルチタスクが求められます。使い慣れたGoogleマップなので操作で集中が切れず、スムーズに業務を進められています」(小畑様)
今後の事業遂行においてシステムに期待すること
システムの運用は始まったばかりだが、すでに現場からは「土地勘のないエリアでも求人を探しやすい」と好意的な声が上がっている。県境や市町村境を越えた場所であっても、求職者の通勤圏内に存在する求人が地図上に表示されるため、これまで見落とす可能性があった情報も漏れなく抽出できるようになった。
担当者の経験に依存していた求人検索を仕組み化したことで、経験が浅い社員でも、これまで蓄積した求人情報を活用できる状態につながっている。小畑様は「今後、さらに高い精度で求職者へ求人を提案できる環境を整えたい」と意気込みを語った。
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ぐーどろでは、kintoneとGoogle Maps Platformを活用した地図システムの開発をはじめ、kintoneとWebサイトとのデータ連携や業務に合わせたkintoneカスタマイズに対応しています。
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参考情報
・Kマッププラグイン製品紹介ビデオ



