2025年07月30日
こんにちは!ぐーどろの開発担当ユウキです🏄♀️
kintoneでは毎月アップデートがあり機能が追加・拡張されます。その中で、直近6月と7月のアップデートから使えるようになった機能の中で、私も待ちわびていた機能を今回は紹介させていただきたいと思います!
kintoneアップデートとアップデート情報のチェック
kintoneでは毎月アップデート・開発中の機能の公開があり、様々な機能が追加されたり改善されます。
開発時にアプリの設定をさわっていて変更された箇所に気づくことができる場合もありますが、アップデート情報をチェックしていないと気づけなさそうだなという細かな変更点も多くあります。
アップデート箇所に気づけないことによって、欲しかった機能を諦めたままになってしまったり、プラグインの導入やカスタマイズをして開発時間・費用的にも遠回りになってしまうことも起こり得るかもしれませんので、適宜キャッチアップしておけると理想的ですね。この記事がアップデート情報をチェックするきっかけになればと思います。
ポータルに新しいページを追加できるように!(7月アップデート)
kintoneのポータル画面は今まで掲示板とスペース、アプリの一覧、通知欄とレイアウトが固定でした。
掲示板は編集できるためよく使うアプリのショートカットを作るといったこともできましたが、ユーザーによってはよく使うアプリが異なる場合があるということで、少し不便さを感じる方もいらっしゃったと思います。
また、エンドユーザー様よりスペースやアプリの並び替えができないためポータル画面からはお目当てのスペースやアプリへのアクセスがしにくいというお声も聞いていました。
今回のアップデートでポータルを簡単にタブで切り替えられるようになりました。また、2枚目以降のポータルではアプリやスペース、一覧やグラフを表示させたいものだけ自由に配置できます。
そのため、部署ごとにポータルを作り、それぞれの部署が良く使うアプリのみを配置するといったことができるようになり、便利ですっきりした画面を利用できるようになりました。
設定方法
①画面上部の右端の三点リーダーから「ポータル管理」をクリックします。
②「ポータルを作成」をクリックします。
③左の「レイアウト設定」より設置したい内容を右のグレーのスペースへドラッグアンドドロップします。
④ドラッグアンドドロップした要素の右上の歯車マークより「ウィジェットの設定」を選択し、
リッチテキストの場合は、表示したい説明書きなどを、その他の場合は該当のアプリ/スペース/一覧/グラフを選択します。アプリ/スペースは複数選択できるようです。
⑤右下の「ポータルを公開」をクリックしてポータル画面へ戻ると、タブが増えています。
作成したポータルのタブをクリックすると先ほどレイアウトした通り説明書きやショートカットが表示されます。
アプリアクションのボタンとステータスの連動(7月アップデート)
アクションボタンの表示条件でユーザーや組織だけでなく、ステータスやフィールドの値を指定できるようになりました。
弊社では案件管理アプリと見積アプリ、請求アプリを分けて運用しています。プロセス管理で承認フローを回しつつ、アクション機能で案件管理→見積→請求アプリへとデータをコピーしています。ただし、今まではアクションボタンの表示をステータスで制御することができなかったため、上長から承認を得ていないのに次のアプリへコピーできる状態でした。
実際にお客様でも同様の事案があり、プログラムで無理やりボタンの表示を制御していました。
例)プロセス管理のステータスが完了になったら見積管理アプリへコピーしたい。
ボタンは「見積作成」
今まで ステータスが完了になっていなくても見積作成ボタンが表示されている。
アップデート後 ステータスが完了になるまで見積作成ボタンは表示されない。
<設定方法>
アクションの設定画面の最下部に「アクションを利用できる条件」という項目が追加されているので、条件にしたいフィールドを選択します。
条件を設定したら保存をして完了です。
今回のアップデートで、アプリアクションの利用の幅が大きく広がったと思います。プロセス管理やフィールドの値と連動できないことで使用をあきらめていた方にはぜひ設定をしてみて欲しいです。
作業者以外のユーザーがステータスを変更できるプロセスを設定可能に(6月アップデート)
プロセス管理ではステータスごとに作業者を設定しておくことができますが、その場合あらかじめ設定された作業者しか作業できませんでした。
今回のアップデートで作業者以外のユーザーが実行できるようにあらかじめ設定できるようになりました。
(取り戻しや差し戻し、代理承認などに活用が可能となりました。)
弊社でよく困っていたのが、交通費や有給休暇などの申請で間違えて申請してしまった場合です。
申請後は上長が作業者になってしまうので、不備を見つけて修正したくても修正できません。そのため、上長に連絡をして差し戻してもらい、修正してから再度申請していました。しかし、事前に作業者以外のユーザーが実行できるアクションを設定しておけば、作業者以外もステータスを変更できるようになります。
プロセスイメージ
設定方法
作業者以外が代理でステータスを変更できるようにしておきたい箇所で、「作業者以外でも実行できるアクションを作成する」をクリックします。
通常の設定と同じようにアクション名を入力して保存します。
その他のアップデート
7月は他にも便利な機能がリリースされたのでいくつか他にもピックアップしてご紹介します。
複数のキーワードでアプリを検索できるように
kintone内でアプリやスペースなどを検索する際に、今までは一つのワードでしか検索できませんでしたが、スペースで区切ることにより複数のキーワードで検索できるようになりました。
文字列複数行フィールドが空欄かどうかを絞り込み条件として設定できるように
今までは文字列複数行は、キーワードが含まれるか含まないでの絞り込みしかできませんでしたが、
空欄or入力があるという条件で絞り込めるようになりました。
個人的には地味に嬉しい機能です。
まとめ
今回は、こちらの5件のアップデート情報を取り上げてみました。
・ポータルに新しいページを追加できるように
・アプリアクションのボタンとステータスの連動
・作業者以外のユーザーがステータスを変更できるプロセスを設定可能に
・複数のキーワードでアプリを検索できるように
・文字列複数行フィールドが空欄かどうかを絞り込み条件として設定できるように
今回は今までアプリの設定や利用中に「あ、できないんだ……」と思ったことのある機能ばかりが実装されたので、本当に嬉しいです。
kintoneでは毎月アップデートにより機能が追加されているので、最新のアップデート情報をぜひチェックして作業効率化に役立ててみていただければと思います!
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