2026年02月28日
営業活動の優先順位が一目で解り、スマートフォン完結で業務効率が向上
株式会社ツクイでは、デイサービス・訪問看護分野における営業活動の効率化のため、kintoneとKマッププラグインを活用している。これまでExcelとGoogleマップを併用していた営業先管理を、スマートフォンで記録する仕組みに置き換え、訪問回数に応じたピンの色分け表示によって「どこへ行けばいいか」を直感的に判断できる環境を整えた。今回は営業推進本部の波戸様、医療事業推進本部の楚山様に、Kマッププラグイン導入の背景や決め手、導入後の変化について伺った。
◆導入前の課題や背景
デイサービス・訪問看護の営業活動において、訪問履歴や優先順位を把握するための情報整理が不十分だった
◆導入の決め手
地図上で営業先を可視化し、リアルタイムに情報更新できる仕組みを求めていた
◆導入後に得られた効果
営業記録をスマートフォンで手軽に入力できるため、事務負担が軽減。訪問履歴や顧客の反応をデータとして蓄積可能に
デイサービスを中心に介護・看護を全国各地で支える株式会社ツクイ
1969年に創業したツクイは、1983年より訪問入浴サービスを開始し、以来40年以上にわたって介護事業を展開してきた。現在はデイサービスを中核とした在宅介護サービス、居住系介護サービス、在宅看護サービスなど、地域の暮らしを支える多様なサービスを提供している。
主力であるデイサービスは全国560拠点を超え、業界トップクラスの事業規模を誇る。全体では47都道府県でおよそ770拠点、2万人超の人員体制のもと、地域連携を強みとしながら複数の介護サービスを通して人々の生活を支える。
一方で、介護・医療の在宅サービスを取り巻く環境は、年々厳しさを増している。人材不足が深刻化する中、現場の業務負荷を下げるためのデジタル活用は避けて通れない。「業界全体としてITリテラシーが高くないため、最初の一歩を踏み出すのが難しい。アプリへのログインの仕方からつまずくことも少なくない」と波戸様は話す。
しかし現在は、スマートフォンが幅広い世代で生活インフラとして浸透したことで、現場で少しずつIT活用の可能性が広がっている。そんな中でツクイはkintone活用を推進してきた。
Kマッププラグイン導入前の課題
kintoneとKマッププラグインは、デイサービスを手がける介護事業部と、訪問看護を担当する医療事業部の営業活動で活用されている。デイサービスや訪問看護では、ケアマネジャーが所属する居宅介護支援事業所や、地域包括支援センター・病院・クリニックなどにスタッフが訪問し、ツクイの存在を知ってもらったうえで利用者の紹介につなげる活動が欠かせない。
「デイサービスや訪問看護は参入障壁がそれほど高くなく、新規参入も多い業界です。大手だからといって自然にお客様が増えるわけではないため、それぞれの地域でツクイを知ってもらうための活動が必要です」と楚山様は説明する。
営業活動を進めるうえで重要なのは、①効率よく回るためのルート設計、②前回の会話や反応を踏まえた提案の連続性だ。しかし、kintoneとKマッププラグイン導入前は情報が分断されており、前回訪問時の記録が有効活用されない課題があった。
介護事業部・医療事業部ともに、以前はGoogleマップにピンを立てたり、営業メモをExcelに記録する運用をしていた。ただし、Googleマップを見ただけでは誰が何回訪問したのかが把握できないため、Excelを開いて一件ずつ確認する必要があった。さらに、マップ・Excelどちらも出先で記録作業ができず、事務所へ戻ってからExcelに転記する事務負担も現場を圧迫していた。
また、介護・看護領域では営業活動を実施していても、事業所によっては情報整理や営業効果の分析が難しいという課題もあったという。「利用者を紹介いただくためには、ケアマネジャーの頭の中にツクイが選択肢として思い浮かぶ状態をつくらなければなりません。ところが営業活動の情報整理が不十分なために、訪問頻度が不透明だったり、精度の高い提案ができない点を課題に感じていました」(波戸様)
Kマッププラグインを導入した理由
kintoneとKマッププラグインの導入にあたっては、ツクイのグループ会社で、社内における介護DXの促進支援も行う株式会社アカリエが支援を行った。導入を検討する際は、アカリエ側で「地図上に訪問先を表示でき、リアルタイムに情報更新が可能」という視点で選定した。自社でGoogleマップ連携ができるツールを一から開発する選択肢もあったが、結論としてはKマッププラグインの導入が最適だと判断した。
「Kマッププラグインなら、地図上に表示したピンの色分けなど、ツクイの営業現場の要望を十分に満たせると考えました。一から作るのに比べて開発工数を削減できるだけでなく、コスト面で導入しやすかったことも決め手となりました」(アカリエ 木田様)
中でも最大のポイントは、条件に応じてピンの色を自動で出し分けられることだ。マップを見れば、一目で次に訪問すべき先が判断できることは、まさにツクイ側が求めていた機能だった。例えば、先月からの訪問回数が0回ならピンク、1回なら赤というように、訪問回数ベースでピンの色を変える工夫を行っている。
ツクイのニーズを細かに把握したアカリエと、ぐーどろが密に連携したことで、Kマッププラグインの導入は非常にスムーズに進んだ。
Kマッププラグイン導入後の変化
導入後の最も大きな変化として挙げられるのは「マップ上のピンの色を見るだけで、訪問先の優先順位が分かるようになったこと」と、「スマホで報告を完結できるようになったこと」だ。
以前は、訪問ルートを作る際に紙に順番を書き出し、Googleマップ上でピンに番号を付けるなどの準備が必要だった。優先順位付けに15分ほどの時間を要していたが、現在はピンの色分け機能によって今月訪問できていないところが一目でわかり、ルート作成にかかる時間が数分にまで削減された。
また、営業記録についても事務所に戻ってからExcelに入力するのではなく、訪問の合間にスマートフォンで入力する形式に変えた。「以前は事務所に戻らないと記録できない面倒さがありましたが、今は出先ですぐに入力できるため、事務負担が軽減したと思います」と波戸様は語る。
Kマッププラグインの使い勝手に関する現場アンケートでは、営業を行うスタッフの約7割が「満足」と回答した。まだまだITに不慣れな人も多い業界特性を踏まえると、現場でスムーズに受け入れられた手応えとしては大きな成果だ。
加えて、営業活動の質にも変化が出始めている。訪問時の反応について「可能性が高そう、または低そう」といった指標で記録し、反応が良かったところに再訪するなど、データを活用した営業設計が可能となった。
「これまでは定性的な情報が中心でしたが、今後は定量データも追えるようになるのではと感じています。訪問数・問い合わせ数・成約数の歩留まりが見えるようになったことで、営業活動で何を強化すべきか考える土台ができました」(波戸様)
Kマッププラグインに今後期待すること
ツクイでは現在、およそ80の事業所でKマッププラグインを利用しているが、同じ敷地内にクリニックや居宅介護支援事業所といった営業先が複数ある場合、「地図上のピンが重なって見えづらい」という声が寄せられている。
(ピンが重なる事象については、今後のKマッププラグインのアップデートで改修予定)
訪問回数に応じて地図上のピンを色分け表示したり、スマートフォンで手軽に入力できる導線を構築したツクイの事例は、現場が迷わず使える設計と営業活動を力強く支える仕組みづくりという点で大きな特徴がある。
IT技術の浸透に壁がある業界だからこそ、直感的に判断できること、負担にならない入力方法を確立することは、現場への定着のカギとなる。今後さらに定量的なデータの分析が進めば、営業の量と質を両立しつつ、地域連携をより強固にしていく展開も期待される。
ぐーどろでは、今回の株式会社ツクイ様の事例のようなkintoneプラグインや連携サービスへの対応はもちろん、AWSなどの外部システムと連携したシステム開発、アジャイル方式での開発・伴走支援、および請負での開発サービスも提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。まずは、サービス資料で導入効果や活用イメージをご確認ください。貴社の課題に合った活用方法を知るきっかけとしてお役立ていただけます。
👉Kマッププラグイン(Googleマップ連携)製品説明資料ダウンロード
参考情報
・ぐーどろの提供するkintone開発支援サービス紹介資料ダウンロード
・Kマッププラグイン製品紹介ビデオ




